特長
自動運転
有機溶媒の供給・排出をすべて自動化
安 全
沸点以下の温度にて溶媒を蒸発(大気圧)突沸・局所加熱・パーオキサイドの心配なし(ウォーターバス加熱)
スリム
幅225mm(本体のみ)で設置場所の悩みを解消
簡単操作
電源スイッチONで自動運転開始
用途例
洗浄溶媒の精製再利用
カラムクロマト溶媒の精製再利用
HPLC溶液の精製再利用
GPC溶液の精製再利用(特にクロロホルムを含むハロゲン系展開溶媒の精製再利用)
試薬中の安定剤除去(THF、エーテル中の過酸化物の除去等)
対象溶媒
使用状況 | 溶 媒 名 |
---|---|
LC、GPC等の分析装置で使用後に再利用 | メタノール、アセトニトリル、THF、クロロホルム、HFIP |
洗浄に使用後に再利用 | アセトン、フッ素系溶媒(HCFC-141b、HCFC-225ca,cb、フロリナート、ノベック 等)、塩素系溶媒(ジクロロメタン、トリクロロエチレン、パークロロエチレン 等)、炭化水素系溶媒 |
カラムクロマトにて使用後に再利用 | 酢酸エチル、ヘキサン、及び上記の混合溶媒 |
抽出等で使用後に再利用(引火等の危険が高い溶媒を安全に再利用) | ジエチルエーテル、ヘキサン、THF |
試薬中の安定剤、過酸化物等の除去 | THF、スチレン |
これらの溶媒名は一例です。お気軽にご相談ください。
よくある質問
- 精製液の純度はどうなりますか?
- 単一の溶液からの不純物の除去であれば、溶液のみになるため、100%の純度となります。二液以上の揮発性の混合溶液であれば、元の純度のまま精製されます。
例)ヘキサン:酢酸エチル=1:1 + 不純物 → ヘキサン:酢酸エチル=1:1(精製液)
- 溶液ごとの精製能力はどれくらいですか?
- 沸点80℃以下の溶液であれば、沸点以下の設定で400mL/h以上の能力で処理します。一晩でガロン瓶1本ほどです。
- 定期的に交換する消耗品はありますか?
- 短期的には温浴部のウォーターバス内の熱媒(エチレングリコール)の補充が必要です。長期的な使用では、電磁弁(推奨2年)、循環ポンプ(推奨4年)の交換が必要になる場合もあります。
仕 様(本体)
精製能力400~600mL/h(400~1,000mL/L)
製品名 | ソルピュア 一般溶媒用 | |
---|---|---|
型式 | PSOS-S | |
精製方式 | 大気圧キャリアーガス吹付けによる蒸発方式 | |
温浴調整範囲 | 室温+5℃~90℃ | |
主要構成 | 気化部 | ジャケット付ガラス蛇管 |
温浴部 | ウォーターバス(500W) | |
コンデンサー | ジャケット付ガラス蛇管 | |
冷却部 | 外部循環式冷却装置による冷媒供給 | |
ポンプ | テフロン被膜付ダイヤフラムポンプ(60W) | |
制御弁 | ステンレス製電磁弁 | |
安全装置 | 漏電ブレーカー、サーミスタ異常検知、液切れ運転防止回路 | |
冷媒循環口 | ホース継手×2 | |
外形寸法 | W225 × D495 × H905 mm | |
重量 | 約25kg | |
電源 | AC100V 50/60Hz 700W |
※仕様は2016年8月現在のものです。製品改良のため、外観および仕様が予告なく変更されることがありますのでご了承ください。
テフロン製電磁弁タイプ高耐久タイプ
耐久性の良いテフロン電磁弁タイプをオプションでご用意できます。特別仕様になりますので、詳細はお問い合わせください。
動作のしくみ
精製前溶媒は閉じられた本装置内に吸い込まれ、沸点以下の蒸発部で温められ、ほぼ大気圧の気体中に自然な蒸気圧として蒸発します。従って減圧時に比べて蒸気圧密度が大きく、回収効率が大きくなります。
ここで蒸発した蒸気は、その後凝縮器に向かい、冷やされて凝縮した溶媒が精製されます。その凝縮分だけドライになった気体は、さらに気体循環ポンプによって前述の蒸発部に戻されます。
こうしてキャリアガスは循環してリサイクルされ、有機溶媒は閉鎖系内で回収されます。
(※本システムは当社が特許取得しており、当社占有技術です。)
それはまるで自然の雲のよう。沸騰することなく海の水は蒸発し、湿った空気となって上昇。そして雲となり、山に雨を降らして乾燥した空気となり、また海に戻って水を蒸発。ちょうどこれを繰り返すのと同じです。
ここで蒸発した蒸気は、その後凝縮器に向かい、冷やされて凝縮した溶媒が精製されます。その凝縮分だけドライになった気体は、さらに気体循環ポンプによって前述の蒸発部に戻されます。
こうしてキャリアガスは循環してリサイクルされ、有機溶媒は閉鎖系内で回収されます。
(※本システムは当社が特許取得しており、当社占有技術です。)
それはまるで自然の雲のよう。沸騰することなく海の水は蒸発し、湿った空気となって上昇。そして雲となり、山に雨を降らして乾燥した空気となり、また海に戻って水を蒸発。ちょうどこれを繰り返すのと同じです。