UCリアクターに関して、「もっと早く冷えないか」というお問い合わせをいただくことがあります。
冷凍機を複数台使用すれば、もっと早く冷えます。

-100℃まで30分!-80℃まで20分!!

カタログでは、300mLフラスコ用液槽バスで-80℃まで30分、-100℃まで1時間となっています。
これはUCリアクター1台での冷却速度です。

先日、冷凍機を2台使用しての特注機のお問い合わせがあり、性能試験をしましたので、ここで紹介させていただきます。

冷却対象は2種類のアルミブロック(通常はソルトラッパーで加熱に使用するタイプ)

300mLフラスコ用液槽バスが650g程度ですので、その1.5倍、4倍以上の熱容量です。

冷凍機2台を縦向きに配置し、冷却ヘッドにアルミブロックを乗せてテストしました。

温度制御は、2台別々でアルミブロックの表面温度を測定。-120℃の設定値で運転しました。

実際の測定データをまとめたものです。(アルミブロックの表面温度)
電源オン直後の数分のアイドリング時間を除くと、945.6gのアルミブロックで-80℃まで約20分、-100℃まで約30分。さらに大きな2691.7gのアルミブロックでも-80℃まで約45分、-100℃まで約65分という結果となりました。断熱方法の改善や、アルミブロックの厚みなどで、まだまだ早くなる可能性を秘めています。

用途例

 極低温まで冷却可能なクールプレートとしての使用ができます。液体窒素内で保存していたクライオチューブ等を、低温(-100℃)を保ったままま作業ができます。


85mm×245mm×35mmサイズのアルミブロック(900g程度)

装置イメージ図

mail