コンパクトな極低温反応装置UCリアクターの冷却性能を維持するためのメンテナンスを紹介します。
購入後、「最近冷却性能が低下した」とのお問い合わせをいただくことがあります。調べてみると、前面部の冷却フィンにホコリがつまり、熱交換の効率が下がっているだけの場合が見られます。ホコリを除去すると、出荷時と変わらない冷却性能に戻ります。
これは、簡単なメンテナンスで防ぐことができますので、半年に1回は定期的に清掃をお願いします。冷却の仕組み上、どんなに良い装置でも熱交換の効率が悪くなると、冷却性能が低下します。アルゴンが充填されたグローブボックス内でも熱交換の効率が悪くなるため、特別仕様のUCリアクターとなります。
UCリアクター必須メンテナンス方法 写真はUCR-150
1.アルミブロックを外します。
2.冷却ヘッドについている断熱材を外します。(仕様により様々な形状があります)
3.さらに断熱材を外します。
4.冷却フィンにホコリが詰まっていれば、確認できます。(写真は新品)
5.化粧ネジを外し、フィルターカバーを外します。
6.掃除機等でホコリを吸い取ってください。
UCリアクターの仕様によってはフィルターカバーの外れないものや、断熱材が固定されているものもあります。先の細い掃除機などでホコリを除去できれば同様のメンテナンスは可能です。