よくあるお問合せ

弊社製品のオイルバス(MOB-200,MOB-300,MOB-500)について
・温度上昇の時間
・最高温度
・温度分布
のご質問をお受ける場合があります。
これら3つの点については、オイルバスの能力から推定される数値・社内でのテスト結果はありますが、実際には使用されるオイルや、周辺環境の影響を受けます。
特に、オイルの性質での影響が大きいです。2種類のオイルについて、同じオイルバス(MOB-200)を使用した測定結果で比較してみます。

使用したオイルは開放系での使用で長期的に安定であると好評の
松村石油製の
1.バーレルシリコーンフルードMA-50(動粘度50mm2s at 20℃)
 MA-50は、動粘度が低く250℃までの温度調節には最適なタイプ
2.バーレルシリコーンフルードP71-500(動粘度500mm2s at 20℃)
 P71-500は、動粘度は高く蒸気圧は低い、250℃以上の高温でも安定的に使用できるタイプ


「オイルバス中央と側面での温度差(撹拌あり)」
150℃ MA-50 : 0.5℃以下  P71-500 : 1℃以下
200℃ MA-50 : 0.5℃以下  P71-500 : 0.5℃以下
以上のような結果となっています。

MA-50は動粘度が低いため、オイルの撹拌効率がよく、初期の温度上昇・温度分布も良好です。高温になると、蒸気圧分のオイルの蒸発があるため、最高温度は約240℃で頭打ちとなりました。
MOB-200の使用では、100℃〜200℃の間で使用するには最適なオイルと言えそうです。

P71-500は動粘度が高いため、150℃までは安定性に欠けるような印象がありますが、蒸気圧が低いため、MOB-200の加熱能力でも260℃まで到達しています。温度分布も150℃では1℃以下でしたが、200℃では0.5℃以下となっており、MOB-200の使用では、200℃以上の高温での使用に最適なオイルと言えそうです。

今回使用したバーレルシリコーンフルードは他社のシリコーンオイルと比較してもた耐熱性・耐酸化性に優れており、変化が無く長時間使用できるとの事です。
弊社でも取り扱っておりますので、オイルバスご注文時にセットでの購入も可能です。お問い合わせください。